THE SEVENTH SON/モーズ・アリソン


岡部邸の祈り(ターミナルのPTであるあなたへ)
私はあなたのことを、身体も心も全部わかるとは思っていません。私はあなたではないのだから、あなたの感じるように、私は、痛みも、喜びも感じることは出来ません。それは人間が持つ根源的な悲しさかもしれません。けれど、全部は無理かもしれませんが、私とあなたが創る関係の上で、部分的に理解できる、し合える事はあると信じています。あなたとの付き合いのなかで、その部分を、壁のモザイクみたいにひとつひとつ創って行きます。迷いはあるかもしれませんが、私はあなたに動かない先入観や、偏見を持ちません。あなたとの付き合いの仲で、きっとあなたも私も変わって行くのでしょう。その全部を、時には少しはなれて、時には近くで、見つめていきます。そして願わくば、あなたが幸せになる過程を、ともに過ごしたいな。と思います。何か出来ることはないか、それを、やろう。いつか別れる時が来るでしょう。私とあなたの関係は、とても限定されたものですね。僕には、僕の役割があります。僕達はここにいて、ここから何処かふさわしい場所に、ひとっ飛びで飛んでいけるわけではありません。あるいは、いつか訪れるであろう、死 のことを考えます。そのときまで、、わたしは、あなたに敬意を持って接していきます。さよならとこんにちは、いつかじゃまっけな(それはあなたのからだの苦痛や心の不安、わたしの未熟さやわだかまり)モノが全部消えて、すべてが等しく、愛しく感じられるようになればいいですね。、、、そんなことを、考えた。