夜のストレンジャー/フランク・シナトラ


朝一で出しに行った願書の番号は一番。やれやれ。

卒業試験は続く。明日は看護史に臨床看護、そして精神看護。学友とお茶をした帰り、久しぶりに府中の古本屋で本を買う。星野弘氏の「分裂病を耕す*1」このDrは中井久夫氏に心酔しているようでほぼ全編に氏の言説が引かれている。造りも「精神科治療の覚書*2」に似ているような、、、しかし、なかなかいい本だと思う。(まだ読みはじめだが)

患者が外出や外泊に出かける前に、「行ってらっしゃい」と一声かけることは、それ自体の力は弱いが、出先での事故を予防し自殺を思いとどまらせる作用があると思う。帰院時の「お帰りなさい」は患者の無事を喜ぶ表現であり、気にかけていることのメッセージである。

この人は実際そうしてるんじゃないか、と思わせるような、そんな気がする雰囲気、が行間?から感じられる本。また、自身の病院では、なぜES(電撃療法)を行わないか*3も興味深かった。 

中井は「分裂病の精神療法」において、穏やかに批判している。「電撃療法は、患者にとってはおのれの回復の道筋を辿り直しにくい点で、薬物療法よりもさらに精神療法から遠い、、、」

*1:

分裂病を耕す

分裂病を耕す

*2:

精神科治療の覚書 (からだの科学選書)

精神科治療の覚書 (からだの科学選書)

*3:これも中井先生の文引っ張ってるんだけど