オール・バイ・マイセルフ/エリック・カルメン


卒業試験もひと段落、という訳で都立の発表を待つICHIRU君と新宿に繰り出した。映画でも観るかってことになって、やはりハウルの不思議な…じゃないハウルの動く城を観てきた。あっ、古くからの友人よ、すまぬ。独身三人男で見に行く約束だったけれど。しかし、この映画は、うそ偽りなく何回でも、何回か、観たくなる映画だったから、また行ってもいいんだ。

多くのブログで賛否両論だそうだが、ちっちっちっ、なんだいこんなに楽になる映画はないぜ。みやざきだからきっちりしてないと、、、とお嘆きのあなた。きっちりしなくてイイじゃない。戦争だって、老いだって、恋だって愛だって、自信の無さだって、逃げる事だって戦うことだって、自分だって家族だって、きっちり安定してないんじゃない。ネタばれになるかな?ソフィーの姿がころころ変わるなんて、とっても自然に思うぞ。自分は変わってるのさ、環境は変わらないのよ。*1ちょいメルモちゃん思い出したが。

宮崎駿は解放されたね、突き抜けたねっと話した。そして、アリスやピノキオやピーターパンやオズの魔法使いや、もちろんラピュタナウシカやアシタカや猫バスやチキチキマシーン猛レースや、そんなものが透かしてて見えた。何より、戦争*2をやめさせるために戦争をしてはいけない、それじゃ意味ないんだってことを、飄々と*3語ったんだモノ。抜けたね、毛沢東が好きなおやじさんも。そしてこれはメタ宮崎映画だ。案山子の株のエピソード、特にエンディング。パロディだよ。大泉君がやってるんだもの。声優?決して吉永小百合なんかじゃなくて倍賞千恵子。宝塚じゃなくてSKD。ってとこがミソ。惚れたね、この声に。さあ、今度いつ見に行こうか?それより、どっかに恋をしにいこか。その前に掃除しよか?

*1:この高原の花畑の一個一個の花は昨日とは違うが花畑であることは変わらない

*2:なんと原作には戦争と言う設定自体がないそうだないそうだ

*3:案山子みたいに