トゥモロウ/佐野元春

今日はその人の大ファンであるSOJが ある女性に捧げた詩のようなもの二つ

レストランで僕は泣いた
君が友人達を親戚以上と言ったとき
なぜなら僕には
そんな友達はいなかったから

病院の側の家で僕は笑った
君が楽しい話を、ユーモラスにした時
なぜなら僕もそこで楽しかったから

教室で僕は怒った
君がふさわしくない扱いを受けたとき
なぜなら僕にも
理由がわからなかったから

神様の前で僕は祈った
君が心配事を抱えているとき
なぜなら僕に出来ることは
それしかなかったから

ホールで僕はうれしかった
君が歌っているのをみたとき
なぜなら僕も
その歌を歌えたから

君は広い花畑の中から
誰かにとって
一番ふさわしい雛菊の花を
一輪だけ、摘み取ることが出来る

君はたくさんの言葉の中から
誰かにとって
一番ふさわしい言葉を
ひとつだけ、見つけることが出来る

まるで僕とは違うやり方で
まるで僕よりも冴えたやり方で

やがて君は友達のために泣いた
君はきっと仲間を抱きしめた
君は悲しい彼女の姿はもう見たくないと願った

僕にはどうすることもできなかった
そして僕は
君が摘み取った言葉に
目を覚ました

もし君がいなくなったら
僕はいつまでも泣くだろう
ただ寂しいだけではなく

なぜなら君は
今まであったことも無い
ほんとうの優しさを伝えてくれる
かけがえの無い
僕の友達だから
inspired by m.sano

僕には秘密の楽しみがある。
何年かたって、○○ちゃんが幸せなウエディングを迎え
かわいいベイビーが生まれたら、
ある晴れた日曜日に、
僕は訪ねていく
違う苗字の表札の下のベルを鳴らし
君に出迎えてもらい
ママと同じアーモンドのような目をしたベイビーを抱かせてもらう
そして、皆がママのことをどんな風に好きだったかを
自慢げに語るのだ
きっとベイビーは大きな目をぱちくりさせるだろう
そしたら僕はマスター宮崎から教わったつたないギターの腕前を披露して
ずっと昔の誕生日ママに捧げたディランの歌を歌うだろう
君のママは、ディランが書く歌の中の、
女の子のように自由な人だったよ、なんか言いながら
それはディランが、子供に捧げた歌でもある
それはこんな風な歌詞だ

 神の祝福が
 いつまでもあなたのもとにありますように
 願いごとのすべてがかないますように
 いつも人のためになりますように
 人があなたのためになりますように
 星まで続くはしごをたてかけ
 ひとつひとつの段をのぼり
 そうしてあなたが
 いつまでも若くありますように

 正しく育ちますように
 誠実に育ちますように
 いつも真理を知りますように
 そして,あなたを包んでいる光に気づきますように
 いつも勇気を持ち
 真っ直ぐに立ち、強くいられますように
 そうしてあなたが
 いつまでも若くありますように

 あなたの手がいつも忙しくありますように
 足はいつも速くありますように
 つよい基礎を持ち
 変化の風向きが変わろうとも
 あなたの心にはいつも喜びがあって
 あなたの口からはいつも歌声がきかれ
 そうしてあなたが
 いつまでも若くありますように
             『いつまでも若く』

皆大好き○○ちゃん
僕も大好き