インマイライフ/キッピントンロッジ


母親と対面した○○さんは ベットから降りて立ち上がった 点滴台が倒れそうになったのでトッサに押さえたそのはずみに僕は○○さんの片手を掴んでしまった 彼は本当に困ったように床を見続けている 母親は買ってきたものをベットの上に並べながら何か 僕にむけて 言っていたが 小さな声でよく聞こえない ○○さんの様子をみて(大丈夫だと) 僕はへやをでようとした ○○さんが 本の少し 腕を挙げた 僕に何か示したいようだった 拝むように どうも というように 或いは 場をはずしてくれ というように

「面会の間 しゃべってんのはお母さんだけみたいよー それでさ 何回もね 腰が悪いもんだから面会に来れなかったってうちらに言うのね まあパターンよね、、」 面会は三時の制限時間一杯まで続いた 終った後 ○○さんは こんこんと 眠り続けた