ジャストフレンド/MUSIQ


「看護の援助はそのひとができるだけ早く自立できるように仕向けるやり方で行う」 今日も○○さんに会いに行く 現在再び隔離 拘束指示を受けている○○さんのバイタルサインを計り 食事介助をし 便器をあてる 予薬をし精神薬入りの点滴をし 血栓症予防のための四肢マッサージをする 仕事としてはそれをすればよい けれど ドクターの問診以外に何も喋らなくなった彼に どうアプローチしていけば良いのだろうか 圧倒的にビギナーの看護師には わからないな ともおもう ずっと隠されていたかも知れない 企死念慮が表にでた 自殺や自傷を防いだから よかったのか 計画の評価にはそう書けば良いのだろうか 精神看護は矛盾だらけだと思うこともある 入院したての患者さんが 病院や ドクターに浴びせる 批判的な言葉に まったく、それは言えてるな と思うこともある 症状によっては 確かに「優先順位」が違うなということがあるし 幻覚 が止まらないってこともある ○○さんのように はじめから社会的入院としか言えない 患者も 沢山いる 「殺してください」 という言葉が 状況的に どれだけ「おかしい」のだろうか?〓この患者は自殺しかないのでは という患者から来る否定的な「暗い風」 に圧倒されないことである。そういうときに、「あなたが自殺せずに生き続けているのは喜ばしい奇跡だよ」と心の中でつぶやくのは 自殺防止 になる。このつぶやきは顔にでる。患者は治療者の顔色に敏感である。〓圧倒的にビギナー けれども 言い訳も代わりもいない場面で 看護しなければならない僕には やっぱり本やチームの仲間の知恵を借りるしかない 何もできない などとは 考えない事にする 結構ヘコム癖も当分は返上して 日々やるしかない 悩みはつきないが